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原田勇学園長を偲んで

掲載日:2013.08.22



札幌市

酪農学園大学卒業生

宮本 正敏

私は酪農学園大学一期卒業生で、樋浦誠学長の配慮により卒業後農業経済学科谷津保夫教授の協同組合論助手として研究する機会を与えられ学園には7年間お世話になりました。

原田先生との出会いは学生時代のヤコブ寮の2年間です。当時先生はヤコブ寮の教官で月に何度か寮にこられてキリスト教に対する話しをして下さいました。先生のお話しはキリスト教への親しみを感じ理解出来ました。

 大学2年生の時は西野幌の自宅にも伺いました。今回酪農学園主催の原田勇学園長追悼礼拝に出席いたし、先生は生涯求道者であり人と人の和を大切にされ、酪農学園に生涯を捧げた人であると実感しました。

 札幌菊水のガンセンターに入院されていることを先輩の加藤昭平様より聞き、平成24年11月24日お見舞に伺いました。私も平成20年に前立腺ガンを患い放射線治療の経験がありますので、病気のこと・家族のこと・酪農学園の事等いろいろと話し合いました。

 先生は介護を求めない自立した病院生活に努めていること、食事は口に合わず奥様が1日おきに持って来る食事に救われていること、病院で口に合う食べ物は「焼きたら」(珍味)です等々と話し、一番熱を入れて話されたことは酪農学園の建学の精神・将来についてでした。長時間お邪魔したので失礼することとし、先生を病室に送りエレベーターを下りましたら売店が開いていたので先生の口に合う焼きたら・ヤクルト・ヨーグルト等を買い再度病室に行き焼きたらはこれですかと聞きましたら、そうですと笑い顔をしていました。

先生は私が読んでいただけたらと持参した、私の生涯学習ボランティアの講演レジメを読んでいました。私が2005年北海道浅井学園大学生涯学習研究所研究紀要生涯学習研究と実践第8号に発表した論文「生涯学習における生きがいと社会参加に関する一考察」の別刷を送ったところ、ご丁寧な礼状が届きました。後段で「長い間の教育行政のご経験を生かしての研究レポート参考にさせて頂きます。お元気でこれからもご活躍下さい。ありがとうございました」とありました。私はいまもこのハガキを大切に保管しています。

 先生は昨年6月頃から腰が痛く血液検査でPSA(前立腺特異抗原)8とのこと、4以上はグレーゾーンで前立腺生検(組織検査)が必要とされています。早期発見により現在の医学では通院で治療することが出来ましたのに誠に残念です。

 先生は自分の健康より酪農学園を背負いキリストと対話し共に生きた人、酪農学園に生涯を捧げた人であると思います。先生の人生から我々残された酪農学園大学卒業生に建学の精神をいかに守り続けるかを求めているように思われます。

 敬愛する原田先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

2013年(平成25年)2月4日記


酪農学園大学アジア交流会(2013.08.22)|全件表示, 通信欄
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